虎穴に入らずんば
虎子を得ず。

PROLOGUE
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日本を代表するメガバンクから、為替システム開発の依頼があった。約80名ものエンジニアを束ねて動かす巨大案件である。
工期は5年半に及ぶ長期戦となる。険しい道がつづくことは目に見えていたが、日本の金融システムの一翼を担う仕事に胸は高鳴った。

MEMBER
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元尾:頼れるボス。今回のミッションの取りまとめ役であり、これまで多くの危機を乗り越えてきたベテラン。
橋:グループリーダー。数少ない当初から参画しているメンバーの一人。
佐竹:サブリーダー。入社4年目からこのプロジェクトに携わり、今ではマネジメント領域まで任されたエース。

元尾 啓人

プロジェクトマネージャー

橋 亮平

グループリーダー

佐竹 太一

サブリーダー

STORY
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地方から首都圏への挑戦状。

タスクは石川県に本拠地を構える企業だが、クライアントは全国に広がる。地方にいながらも、首都圏ならではの大きな仕事が舞い込んでくるのだ。今回のミッションはメガバンクの為替システム。システム開発だけでなく、金融に関する専門知識や法律まで知らなければならない。複雑で困難な道だったが、地方から世の中を支えることができるミッションに、皆奮い立っていた。

若手だから、
って言い訳はもうやめた。

佐竹は入社4年目で、エンジニアリングとマネジメントを兼任。クライアントとの対話、綿密な要件定義、チームマネジメントなど、目まぐるしい日々が始まった。目に見えないものを作っていくことは、クライアント側も想像しづらい。どういったことができて、どういったことができないのか、それをクライアントがイメージできるよう意思疎通を図り、要望を引き出すことが我々の仕事でもあるし、何よりクライアントの要望を齟齬なく理解するために、金融に関する専門的な知識を身につけなければならなかった。まだ経験の浅い自分にできるだろうか。そんな不安がなかったといえば、それは嘘になる。だが、期待に応えたいという想いが不安を上回っていた。そして実際に仕事が始まると、弱音を吐く暇なんてものは一切ない。複雑な金融システムをかたちにする、途方もない仕事量。経験が浅いなんて言い訳は、自分の甘えでしかないと思い知らされた。

顔に出さない、という決意。

開発途中、上手く仕事がこなせないメンバーが出てくることもある。長期に渡る開発であり、超えなければいけないハードルが多いためだ。マネジメントを担う立場にいると、自分に悩みがあっても顔には出さない。不安そうな顔をした者に誰がついて行こうと思うだろうか。士気を落とさず、チームを支え、束ねることが自分の大切な役割の一つでもあった。自身の仕事もこなしながら、大勢のメンバーに目を配るのは至難の技だったが、皆で支え合ったからこそ、ミッションを乗り越えてきた今日がある。

ただの御用聞きは二流。
我々は一流であらねばならない。

安直に二つ返事で答えようとするのはプロではない。時にはNOと言うことも大切だ。より安全に、効率よく、価値のあるシステム開発を進めるために、何よりもクライアントの利益を大事に考えるからこそ、プロの視点と知見から最適なアドバイスをする。それを成し得るのがタスクだと信じている。紆余曲折もあったが、約5年半に渡り携わってきたミッションが本番リリースされた。今までにない達成感で胸がいっぱいになったことを今でも憶えている。自分自身に大きな自信がついた瞬間でもあった。この経験によってさらに強まったプロとしての矜持を持って、これからのミッションに臨んでいきたい。

ANOTHER
MISSION
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MISSION2

MISSION3